「講演の仕事などでアウトプットをたくさんした後、また、新しいことをインプットしなきゃって思うんです。そんなとき、本から情報収集することが多いですね」
そう話すのは株式会社キャリエーラで代表取締役を務める藤井佐和子さん。延べ1万人以上のカウンセリング実績を持つ彼女は、雑誌やテレビなど、多くのメディアから引っ張りだこの存在だ
そんな彼女がキャリアを考える上での原点となった本が『働くひとのためのキャリアデザイン』。

「キャリアって、考えろとかデザインしろってよく言われますが、その概念って曖昧で分かりづらいものだったりしますよね。この本は、心理学にも精通されている金井壽宏さんが、働く人としてキャリアをどう考えていくべきかを具体的に示してくれています。表現方法もユーモアに溢れていて、読みやすいんです」
仕事柄、藤井さんが普段読む本はビジネス書が多い。忙しい毎日に、難しい本を多数読むのは大変なのではと思うが、読破するためにはコツがあるのという。
「長距離移動は絶好の読書タイム。でも難しい本って飽きてしまったり、疲れてしまったりしますよね。だから、私は常に2~3冊かばんの中に入れておきます。“1章読んだら別の本を読む”というように同時並行で読み進めることで、リフレッシュにもなるんです」
本は自分で選ぶよりも、“人生の先輩”や“尊敬している人”から薦められるものを読むことが多いという藤井さん。それは、自分で選ぶと「この情報が欲しい」、「この本が面白そう」というようなフィルターがかかってしまうからだ。
「人が進めてくれた本を読むことで、自分がこれまで持っていなかった視点を取り入れることができます。それに、自分が好きな本を聞かれるのって嬉しいですよね。話が弾んで、良いコミュニケーションにもなるんですよ。本を読むのが好きではない人は、きっとまだ面白い本に出会ってないだけ。フィルターをかけて選択肢を狭めてしまわず、尊敬する人から薦められた本を読んでみてはいかがでしょうか?面白い本に出会ったら、きっと読むことが楽しくなると思いますよ」