無意識に応募先を狭めないことが大切!

求人件数が減少している現在、えり好みをして条件を絞り過ぎると、いつまでたっても仕事が見つからない危険性がある。しかし、キャリアカウンセラーの藤井佐和子さんに相談に来る人の中にも、こうしたタイプの女性は多いのだそう。
「キャリアに一貫性がなくなることを恐れて、新しい仕事にチャレンジしないケースも多い。これまでの職歴にこだわり過ぎてしまうんです」
その背景には、職種や業界に関する情報不足がある。よく知らないのに、勝手な思い込みやイメージだけで「できない」と決め付ける人が多いのだ。
「買い手市場の今は、企業側のニーズから選択肢を広げていくのも一つの方法。求人が多い業界や職種を調べて、自分の年齢や職歴ならどんな可能性があるか、えり好みしないで洗い出してみる。不景気の時ほど企業は即戦力を求めるので、自分に何ができるのかをしっかり考えることが重要です」
理想を語るだけでなく、「どこまでなら許せるのか」という現実的な条件設定をすることが、選択肢を広げるカギになる。下の表を使って、「理想の条件」と「ギリギリ許せるライン」をしっかりと見極めよう!

会社探しの条件設定をしてみよう!

仕事内容
「やりたいこと」と「できること」両方の選択の幅を広げよう
職探しの選択肢を広げるには、過去の仕事を細かく振り返ってみること。自分がどのプロセスや作業を楽しいと感じたのかが分かれば、「その業務ができるほかの職種はないか」という視点が生まれ、“やりたいこと”の幅を広げることができる。また、仕事を通して得たスキルを「○○力」という言葉で書き出していくと、新たな“できること”を発見するきっかけに


雇用形態
世の中の情報をうのみにせず自分らしい働き方ができるかを考えて!
毎日のように「派遣切り」のニュースを耳にする昨今。つい派遣を次の仕事の選択肢から除きがちだが、「派遣は危ない」と一概に決め付けるのは極端。現在騒がれているのは製造業系などブルーカラーの派遣が中心。事務職系の派遣のニーズはいまだ高い。ただし、派遣なら簡単に仕事が見つかるわけでもない。この不況の中、企業もスペックの高い人材を求める傾向にあるからだ。周囲の情報に惑わされず、まずは自分で情報を集めること。その上で、自分がどんな働き方をしたいのか、その雇用形態では実現できないのかを考えてみよう
派遣社員ニーズが高い職種の一例
一般事務、アパレル販売、テレコミュニケーター、施設介護のケアワーカー、経理事務

職場環境
誰と、どこで働きたいか具体的な絵を描いてみて
どんな人たちと、どんな組織の中で働いていきたいのかを考えるときは、自分がイキイキと働いている姿や場所をイメージして具体的な絵を描いてみるのも有効。自分が職場に何を求めているかが明確になるはず

収入
未経験転職であれば多少の年収ダウンは前提に
収入に関して理想を言っているときりがないので、まずは職種や年齢ごとの一般的な水準を調べてみること。キャリアチェンジをする際に年収が下がることは珍しくなく、未経験の仕事への転職のときは多少のダウンは想定しておくべき。どうしても高収入にこだわるなら、営業職のように成果次第で高い報酬が付いてくる職種を選ぶ道も
年収イメージ
理想 … 現職+12万程度
未経験の仕事 … 現職-30~50万程度
最低 … 現職-30~70万程度

勤務時間
勤務時間の条件は仕事内容と合わせて考えること
勤務時間は職種や業界によって大きく異なる。最初から「○時間しか働きたくない」などと決め付けず、まずは実際に働いている人から話を聞くなどして、その仕事の全体像を把握すること。その業界や職種の一般的なワークスタイルが理解できれば、「この仕事内容なら残業があっても納得できる」と思えることもあるはずだ
職種別! 平均残業時間
事務系 … 20.7時間/月
営業系 … 40.0時間/月
クリエーティブ系 … 30.0時間/月
エンジニア系 … 30.9時間/月
サービス・販売系 … 34.2時間/月



自己都合と会社都合で退職金額が異なるケースが大半

退職金の支給は企業の就業規則で決められているため、退職金のない企業もある。規定があっても、勤続年数などで制限が設けられていることもあり、会社都合で辞めた場合と、自己都合で辞めた場合では、もらえる金額が異なるケースが多い。自己都合退職をした場合でも、45時間以上の残業が3カ月以上続いていた場合は「止むを得ない退職」となり、会社都合にすることができる

「失業等給付」の金額は退職前6カ月間の給与で変わる

失業等給付」の給付金額は、退職時の年齢によって上限額はあるが、退職前6カ月の賃金日額をもとにその50~80%が算出される。そのため、残業代の比率が高い人は注意が必要。「辞めるから」と言って、早く帰ってばかりだと給付金額を下げることにもなりかねないからだ。かけ率に関しては賃金の低い人ほど高い率になる。手続きは住居地を管轄するハローワークで行っているので、退職後は忘れずに足を運ぼう

退職後、健康保険料は2倍になる!

勤務中は健康保険料の半分を会社が負担している。そのため、退職後に健康保険を任意継続すると、上限はあるが金額は自動的に2倍に。退職後、健康保険の切り替えを行う場合の選択肢は「今までの健康保険を任意継続する」、「国民健康保険に加入する」、「家族の保険に被扶養者として加入する」の原則3種類。自分の場合どれが最も安いのかをしっかりと調べてから選ぶことが大切だ

| お話を伺った方 |
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藤井佐和子さん
株式会社キャリエーラ 代表取締役 キャリアカウンセラー
Profile
数多くの女性のキャリアをサポート。企業研修、講演多数。1万人以上のカウンセリング実績がある。著書に『伝え上手で、キャリアアップ』(リヨン社)など
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小澤佳代子さん
「小澤佳代子のキャリア相談室」主宰 NPO法人 WING21 理事長
Profile
ハローワークに25年間勤務した後、独立。キャリア開発コンサルタントとしてセミナー講師などで活躍。3月14日にも女性と仕事の未来館で転職セミナーを開催予定
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藤井理恵子さん
株式会社パソナ 営業総本部 スタッフィンググループ グループ長
Profile
営業部門コーディネーター職やスタッフィング部門マネージャー職を経験。多くの求職者と企業のマッチングを行い、昨年6月より現職
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