園内には温かみのある飾りや用具で溢れています。
今回お邪魔したのは、『ロハスキッズ・センター クローバー』。現在、0歳から6歳までの30名の子供が通っているそう。取材班が園内に入ると、「こんにちはー!!」という元気の良い声が。温かい木のフローリングや大きな窓から見える自然に、思わずホッとしてしまう空間でした。駅近にも関わらず、玉川沿いの緑の豊かな環境であることも特徴です。
保育時間は、7:30~19:30までと比較的長め。土曜日保育や、9時間、10時間、11時間保育など時間帯のコースが選択できるようになっているので、働いているお母さんも多いそう。朝はお父さんが送りにきて、夕方お母さんが迎えにくる家族が多いとか。駅から歩いて3分程と近いので、通勤の行き帰りで送迎できるのも便利ですね。
近くの玉川へ散歩へいくこともしょっちゅうです。季節の花や風を感じます。
こちらの育児施設を取材する上で、やっぱり気になるのが「ロハス」という言葉。最近よく聞くワードですが、「自然にやさしい?」とか「健康的?」とか、ボヤッとしたイメージしかなかった取材班…。どんな意味が込められているのか、中田綾園長にお伺いすることから始まりました。
「一言で言うなら、時間の流れを肌で感じる、ということでしょうか。花や野菜などの植物や空の色、あらゆる自然を通して、一日や季節の移り変わりを肌で感じられる環境でありたいと考えています。例えば、季節ごとに空の色や様子が全く異なることや、野菜を植えてから芽が出て、実って、緑から赤に変化していくことや…ごく当たり前のことなんですが、こういう変化を感じることは子供の五感力の基盤になるので、大切にしていきたいですね」
ここクローバーでは、園内のプランターでトマト、ナス、ピーマン、きゅうりなど沢山の野菜を育て、成った実はみんなでもいで食べているのだとか。たとえ歪な形になったり、伸びが悪くても「それも自然」。自然の成り立ちや移り変わりをごく「身近」なものとして感じられる環境があるんです。
みんな、クロ先生からもらったTシャツで楽しそうに踊ります。
多彩なイベントで、様々なことにチャレンジするヨガや英会話、リトミックなどイベントが多いこともクローバーの特徴です。それぞれの専門講師を外部から招いて、さまざまなワークショップが月一回ペースで行われています。
最近開催されたのは、アーティストの黒瀧節也さんによる「KIDS Hi-5」というリズム・ワークショップ。機械音のリズムに合わせて、全身を動かしたり、楽器を使ったり…聞いたことのない音やリズムに、子供たちも夢中になって楽しんでいたようです。
その他にも、クリスマスイルミネーションの飾り付けやお泊まり保育など、子供と親が一緒に楽しめるイベントもたくさん。「子供と“密着”していられる時期って、案外短いと思います。小学校に入学したら、今よりたくさんの友達やコミュニティができるので、親と子供一対一で話したり密着している時間って自然に少なくなっていきますよね。だからこそ、密着できる今の時期を大切にし、親子で楽しめるイベントを沢山企画しています」と、中田さん。イベントを通して、親も子も絆を深めて、色々なことにチャレンジできるんですね。
手作りの飾り付けや招待状に、心が温まります。
「この年代の子供たちが普段話すのは、家族、先生、幼稚園の友達など、範囲が限られる傾向にあります」と続ける中田さん。自分のよく知っている限られた人との交流だけでなく、より沢山の人とコミュニケーションして欲しい、という思いから、クローバーでは外部との交流を大切にしています。
地域コミュニティを広げることを目的とした「こども隣人まつり」では、近所の人や福祉作業所などを招き、子供たちによるカフェが開かれました。2週間も前から「どんなことをしたら喜んでもらえるだろう?」とみんなで企画から考え、必要な道具を揃え、飾り付けや招待状は子供たちの手作り。当日は、歌と紅茶でおもてなししました。このようなイベントを通じて、沢山の人たちとのコミュニケーション能力だけでなく、人への思いやりや「ありがとう」と言われて嬉しい気持ちなど、多くのことが学べるそうです。
教育のことを考えると、どうしても塾やお稽古ごとに頭がいってしまいがち。しかし、「時間の流れを肌で感じること」「知らない人にも思いやりや気遣いの心を持つ」などシンプルですが、とても大切なことが、ここクローバーでは学べるように思いました。