大学卒業後、大手靴メーカーに入社、百貨店で販売職として勤務。2001年結婚。2002年1月、長女えなちゃんを出産。1年半の産休後、販売職として復帰。えなちゃんの小学校入学に伴って、2008年より本社勤務へ異動、現在は教育・研修・採用を担当している。
某靴メーカーで採用・教育担当として勤務しているのが池内さやかさん、6歳のえなちゃんのママ。池内さんは新卒で入社し約7年間、販売職として店舗で勤務していました。2008年4月からえなちゃんの小学校入学をきっかけに、本社勤務へと異動したのです。
入社半年で妊娠が分かったという池内さん。仕事は続けたいと思っていたものの、販売職として働く同僚は3~4年で退職する人が多く、会社に産休を取るという文化がなかったそうです。上司に相談すると、「制度があるのだから取ればいいよ」と言ってもらえたので、出産後の復帰に不安を残しつつも、産休を取ることにしたそうです。
2002年1月、長女えなちゃんを出産。1年半の産休後、預ける保育園がみつからず、結局千葉に住んでいる母親にえなちゃんの面倒をみてもらいながら復帰することになったのです。母親が自宅まで通ってくれていたので、子供の送り迎えなど時間的な大変さはありませんでしたが、1年半の産休期間中に店舗での働き方が変化していたこともあり、覚えなくてはいけないことがたくさんあって復帰当初はかなり苦労したそう。
シフト制の勤務体制だったため帰りが21時近くになることもあり、えなちゃんが3歳になったタイミングで近所の私立保育園に預けることに。月8万円という保育料金は少し割高だが、朝10時から夜10時まで預かってもらえる利点を選んだのです。
「保育園に預け始めてからは、子供が病気になる度に仕事を休まなければならない。個人の売り上げ目標を達成できなかったりと、何度も悔しい思いをしました。それでも仕事を続けられたのは、会社の同僚たちが子育てに理解を示してくれて、快く休ませてくれたり、仕事のフォローもしてくれたからでしょう」
復帰後も販売職を続けていた池内さん。しかしえなちゃんが小学校に入学するとシフト制では帰りが遅すぎ、今の仕事を続けることができないと思い、1度は転職を考えたこともあるそうです。
「このままの勤務体制で働き続けることは無理だと思い、上司に相談しました。すると本社で採用・教育担当という、今のポジションに空きがあることが分かり異動できることになりました。正社員として働き続けたいと思っていたので、この異動は本当にタイミングがよかったと思います」
一方、幼いときから働くママを見ているえなちゃん。寂しい思いをしているのではないか、と池内さんに尋ねてみると
「私が百貨店で販売職をしている時、娘が家族と遊びに来たことがあったんですね。その時以来、将来はママと働きたいと言ってくれるようになりました」
仕事と子育ての両立は、いつも時間に追われて、周りからは大変そうに見えるかもしれません。が、両方を完璧にこなすことはできないと割り切り、上手く手を抜くことがポイントだと、池内さん。
「たまに私が子供の面倒をずっと見る時があるのですが、世話を焼きすぎて子供も疲れちゃうらしいんですよ。長い休みの時など、逆にえなに『ママ、お仕事行かないの?』と聞かれたりするんです(笑)」
子供を持って仕事を続けていくには、会社のきちんとした制度が整っているかどうかよりも、夫、職場の上司、同僚など周りの理解をどれだけ得られるかも重要。
「子供に働く姿を見せていると、幼い頃は分からなくても、小学校に入る頃になると理解して応援してくれます」
最近はえなちゃんが放課後通っている学童保育所の子供たちのお母さんやお父さんたちと集まって、パーティを開いたり、バス遠足、イモ堀りに行ったりと、子供を通じてしか出会えない方たちとの関係も楽しんでいるそうです。
「子育ての悩みを共有できるのはもちろん、近所のおいしいレストランや安いスーパーなんかを教えてもらったりもしています」
本社勤務に異動してもうすぐ1年。えなちゃんも1年生になり、自分のことは自分で出来るようになってきたそうです。取材当日も外部のセミナーに行かれたということで、きっちり黒スーツがキマっていました。新しい仕事でますます活躍されるのが楽しみですね。