就職活動時代に関心が強まった広報の仕事
広報・PR育成校に入学し、その道を拓く
国内外のファッションブランドをはじめ、ジュエリーブランドおよび飲食等様々な業界のPRやプロモーションを行うPRエージェンシーWAG(ワグ)。同社で活躍する小澤慧子さんは現在、化粧品ブランドやヘアケアブランド、ファッションブランドなどのPRを担当している。
彼女がこの世界に興味を持ったのは大学時代。就職活動をしていた時だった。
「就職活動を始めた当初興味を持っていたのは広告業界。でも、業界・職種研究を進めるうちに『ちょっと違うな』という気持ちが強くなったんです。働いたことがないので何とも言えませんが、当時の私には広告はお金を使って一方的に宣伝するものに見えました。そのとき、仕事紹介の本などで必ず隣に紹介されていたのが広報。もしかしたら自分が求めている仕事はこれかもしれないと思ったんです」
仕事内容を知るうちに、「お金をかけず、第三者目線で魅力を発信していく」広報への興味は強まっていった。しかし、新卒採用で広報の枠はほとんどない。どうしたらその仕事に就けるのかと考えていたときに出会ったのが広報・PRの養成学校『エファップ・ジャポン』だった。
就職後、待っていたのは
「何もできない」という悔しい想い
エファップ・ジャポンに入学後、体系的に広報について学んだ小澤さん。卒業前には業界新聞「WWDビューティ」へインターンシップにも行った。最終的に就職先に決めたのは、エファップ・ジャポンの学長である伊藤美恵さんが代表取締役社長を務めるWAGだった。
「入社後、一番強く感じたことは『自分ができることって本当に少ないんだな』ということ。広報という仕事はもちろん、社会人としての経験もない自分が、編集者の方やスタイリストさんなど色々な人を巻き込んで仕事を進めていかなければいけない。正直戸惑うことも多かったです」
しかし、小澤さんは何に対しても「全力でやる」熱血タイプ。経験を積むしかないと、頼まれた仕事は断らず、どんどんこなしていった。
「この仕事は横のつながりが非常に強い業界。担当ブランドで接点ができた編集者の方に、自分のブランドの紹介だけでなく世の中の旬な情報を渡すために会いに行ったり、イベントに招待したりと積極的にアプローチしていくことで人脈はどんどん広がっていきます。自分が頑張った分だけ、それがすぐに次の仕事につながります。その仕事の『連鎖』がうまく回ると良い結果もついてくるようになります。そう思うと一つ一つの仕事にとてもやりがいを感じます」
実際、雑誌の編集部に担当商品を紹介しにいくキャラバンは、多い時で週に2~3回。編集者にアプローチするというと、一見華やかに見えるが、実際は足でかせぐ地道な活動。
「広報・PRの代理店という立場のためクライアントの要望を取り入れていかなければいけません。編集部の望む打ち出し方とクライアントの要望を踏まえて50:50の案を出すのも仕事の一つ。調整役を担うことも重要なんです」
会社としても新しいジャンルへの挑戦
結果を出すために奮闘する毎日
もちろん仕事をすれば辛いこともある。「心が折れる時もある」と語る小澤さんだが、「その時は、次頑張ればいいと思う」と非常にポジティブだ。
「どんな仕事でもそうですが、大切なのは“続けること”だと思います。ダメだと思って諦めてしまったらそれで終わり。入社して2年半経った今だから分かることもいろいろあるんです」
実は、現在小澤さんが担当しているコスメ・ヘアケア商品は元々WAGでは取り扱っていなかったジャンル。PRの基本は同じだが、会社としても新しい分野なだけに従来の仕事に加えて専門的な情報量が必要だ。
「雑誌の編集部ではファッションとビューティーで担当者が分かれている場合がほとんど。そのため編集部へのアプローチ1つをとっても、担当者の名前をリサーチするところからのスタートでした。地道に仕事を続けてきた結果、自分の名前を覚えていてくださる編集者の方も増えてきたところです。WAGの中で、コスメ・ヘアケアのジャンルでも結果を出せるよう、これからも頑張り続けたいと思います」