自身のコンプレックスをチャームポイントに
ありのままの自分を受け入れ、自信を引き出すメイクに魅了
ボビイ ブラウンのトップメイクアップアーティストである「ナショナル メイクアップアーティスト」として国内外のショーやイベントで活躍している小野咲子さん。国内でまだ二人しかいないというナショナル メイクアップアーティストという立場を、どのようにして築いたのだろうか。小さな頃から絵を描くのが大好きだったことが、メイクに関心を持つきっかけだったと笑顔で振り返る小野咲子さん。彼女の舞台裏に迫ってみた。
「幼い時は、いつも絵ばかり描いて遊んでいるような子供でした。真っ白な紙の中に自身の世界観を作っていけることが面白かったんだと思います。そんな紙に絵を描くのと同じような感覚で、絵に対する興味がそのままメイクへの興味に繋がっていきましたね。また、自身の顔にすごくコンプレックスを持っていたので、メイクをすることでそのコンプレックスを隠し、きれいになれるツールとして、「メイク」にとても興味を持つようになりました」
そんな絵やメイク・美容に関心が深かった小野さんは、高校を卒業した後美容の専門学校に進学し、メイクのスキルを磨いた。在学中、授業の一環としてボビイ ブラウンに企業体験をしたことがきっかけで、同社に就職が決まったという。
「ボビイ ブラウンのブランドフィロソフィーである『BE WHO YOU ARE』~自分らしくあること~。という言葉にとても魅了されました。自分自身がコンプレックスだと思っている部分を隠すのではなく、チャームポイントとして魅力を引き出すことで、ありのままの自分を受け入れ、自分らしさを表現するというボビイの姿勢にとても感銘を受けたんです」
今までコンプレックスを隠すためにしていたメイクが、チャームポイントを引き出すためのメイクに変わった時、本当に自分自身を受け入れることができ、自信に溢れた自分に変われたという。そんな喜びや自信を、より多くのお客様に提供していきたいと、彼女は語ってくれた。
花嫁が一番輝ける瞬間をサポート
ドレスやネックレスなど、全身でメイクを考える姿勢が見につく
ボビイ ブラウンに入社してから約4年間、複数の店舗を経験した後、池袋にある「リビエラ東京」というウエディングを専門に行っているビューティサロンに配属される。プロのヘアアーティストとメイクアップアーティストが二人一組になり、花嫁とカウンセリングを行いながら、結婚式当日に向けて、最大限に魅力を生かせるヘアメイクを一緒に創り上げていくのだ。
小野さんはブライダル専門のメイクアップアーティストとして約4年半この「リビエラ東京」にて活躍。1000人以上の新婦さんを専属で担当したという。
「一生に一度しかない結婚式で、花嫁が一番輝けるサポートができる喜びは、何物にも代えられませんでした。本当に多くの花嫁たちに最高に幸せな時間をおすそ分けしてもらえたと思っています。どうしたら花嫁の魅力を最大限に引き出すことができるのか、多くの花嫁のメイクを担当させていただくことで、店舗では磨けなかったスキルや経験を積めたと思います」
ブライダル専門のメイクを担当したことで、華やかなパーティメイクのスキルが身についただけでなく、ドレスやブーケ、ネックレスなど、全身のバランスを見ながらメイクをしていく姿勢が身についたという。
ただ、ブライダルの現場では、結婚式までという短期間しかお客様と関わることができない。「一人ひとりのお客様と長期的に関わることで、更にお客様の魅力を引き出せるようになりたい。」「パーティメイクだけでなく、幅広いメイクの技術を高め、より多くの女性のコンプレックスを解消できるようなサポートをしたい。」と感じた彼女は、ブライダルから百貨店に活躍の場を変えた。
「4年半ぶりに店舗に戻った時、以前常連だったお客様が「あなたが戻ってくるのを待っていたのよ」と、すごく嬉しそうに声をかけてくれたんです。その時は、「こんなに長い間でも、私を待っていてくれるお客様がいたんだ。」と本当に感動しましたね」
常に成長し続けたいという向上心
1年に1度のメイクアップコンテストで「優勝」を獲得
ボビイ ブラウンでは1年に1度、各スタジオからスタンダード以上のメイクアップアーティストが参加できるメイクアップのコンテストがある。このコンテストでは、与えられたテーマに沿ったメイクを、決められた時間内に仕上げ、2分間のプレゼンをするというもので、ボビイ ブラウンのスタッフが自身の技術で競い合える最高の場。そんな最高の舞台で、彼女は名誉ある「優勝」を手にした。
「ブライダルのメイクを専門で担当していた時、本当にこのままでいいのか自分のメイク技術に不安を感じていたんです。それで、自分の実力試しをしてみたいと思ったのがきっかけでコンテストに出場することを決めました。コンテストで優勝できたことは、自分のメイク技術に自信を持つことが出来ましたが、まだまだ成長し続けたい。さらにメイクスキルを磨いて、より多くのお客様に、より魅力的になれるサポートをしていきたいと思いました」
そんな向上心が強く、常に勉強熱心な彼女は、プライベートで鑑賞する海外ドラマでも女優のメイクを参考にし、技術の習得に励んでいるという。ずっときれいでいるために、どんな努力をしているのか聞いてみた。
「毎日2リットルの水を飲んだり、自炊をして摂取する食材やカロリーにはかなり気を使うようにしています。美容にいい野菜やゴマ、黒酢は毎日食べて、栄養バランスを考えたり、朝ごはんをコンニャクゼリーにして、摂取するカロリーを抑えるようにしています。またスキンケアアイテムもその日の肌のコンディションに合わせて量や種類を調節しているんですよ」
「きれいになりたい」それは女性なら誰しもが持つ願い。国を越え、グローバルに活躍している彼女には、自分自身のコンプレックスも個性と認め、ありのままの自分を受け入れる自信に満ち溢れていた。
「お客様のニーズに100%応えられ、さらに自分でもこれ以上の仕上がりがないくらいパーフェクトだと思えた時が本当に嬉しく達成感がありますね。メイクの時間が終わってしまっても、ちょっとでも納得がいかないと、もう一度メイクをさせていただくこともあるんです。間違ったものは絶対にお勧めしないというのが私のポリシー。メイクのことで悩んだら、ぜひボビイのお店に遊びに来てください。きれいになれるお手伝いをしたいです」